虫歯になった部分を削り取り、そこにセメント状の材料をつめて歯の穴を塞ぐことを充填と言います。小さな虫歯や、子どもの歯の治療に使われる方法です。
虫歯になった部分を削り取った後、型をとり、穴のかたちに鋳造した金属をセメントで接着する方法です。充填で治療する虫歯より、少し大きめの虫歯のときに使います。金属で作ったつめ物をインレーと言います。
大きな虫歯になると、つめ物ではなくなった歯の部分を補うことができません。そんなときは金属などで歯を覆う方法がとられます。歯に冠を被せることから、クラウンと呼ばれます。
歯の表面に付着した汚れ(歯垢)をそのままにしておくと、歯の周りを包み込んでいる歯肉に炎症が起きてきます。
健康な歯肉はピンク色で引き締まっている(CASE 1)のに対して、歯周病が進行すると歯肉の色が赤くぶよぶよと腫れてきて簡単に出血するようになります(CASE 2)。
この状態を放置しておくと炎症はさらに進み、歯を支えている骨(歯槽骨)を少しずつ破壊し、歯はグラグラ動くようになり、やがては抜けてしまいます(CASE 3)。
このような症状を示すものを歯周病と言います。
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![]() 歯周病の直接原因は、歯についたプラーク(歯垢)です。プラークは何種類もの細菌が塊となって凝集しており、ネバネバしています。 |
![]() 喫煙、ストレス、不規則な生活などの生活習慣 |
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![]() 遺伝、肥満、妊娠、老化、疾患など |
![]() 歯の周りの組織の状態を調べて現状を把握 ■スケーリング(歯肉縁上歯石の除去) ■ブラッシング指導(歯石の再付着を防ぐため、徹底したブラッシングを覚えましょう) |
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![]() 第1段階の治療によって組織がどのように変化したか調べる ■SRP(歯肉縁下歯石の除去) |
状態がよければ ![]() |
![]() 第2段階の治療によって組織がどのように変化したか調べる ■歯周外科(治りきれていない箇所を手術する) |
状態がよければ ![]() |
![]() (歯周病が再発しないよう定期的にチェックする) |
国で定められている材料を使って作ります。2年間は保険での作り替えができません。
前歯は表にプラスチックに似た素材、裏に金属を使って作ります。最初はきれいですが、表の材質がはがれたり、経年的に変色する場合があります。
奥歯は噛み合わせに耐えるため、金属のみで作ります。
小臼歯に限って白い歯を作ることもできます。
ただし、やはりプラスチック類の素材なので噛み合わせに耐えきれず、割れてしまうことがあります。
ブリッジとは、両側を支台歯として用い、これと結ぶことによって作られるものです。ブリッジは、形態の回復の他、歯周組織や顎関節、筋肉などの保護や咬合機能の回復を行う優れた構造物です。しかし、支台歯として健全な歯を削らないといけない事や、磨きにくいなどの欠点があります。
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部分入れ歯(1本歯がない状態でも可能)から総入れ歯まで多種に渡って作ることができます。残っている歯に金具をかけて歯のない部分を人工の歯で補う方法で、着脱する手間があり経年的に歯ぐきとの形が合わなくなりやすいですが、保険では半年に1回作り替えることができます。
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保険外ですが、ご希望に応じて入れ歯の歯ぐきの部分を金属にすることもできます。入れ歯を薄く作ることができるので、食べ物の熱感や味を損なわず、発音もしやすくなります。
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